このタイトルを「最終目標」とした本が、英語リーディング教本です。
英語の学習効果をあげるための前提条件
その前提条件が、「単語の集合を英語たらしめているframeを理解する」ということ。
適当に英単語を並べただけでは、英語にならない。
そのためのframeがあり、そのframeに当てはめることで、初めて英語として機能する。
この本を「やり通す」ことは相当の忍耐力を要する。
しかし、最後までやり通した場合、「英語がきちんと読めるようになる」
やり通すとは?
この本のp141に書いてある
練習用TEXTの全Answersを「テキストの文言通り寸分違わず、しかもよどみなく言える」
・「寸分違わず」というのは、「テニヲハにいたるまで全く同じように」
・「よどみなく」というのは、算数の九九を暗唱するのと同じように「間髪入れずに」答えられる
このやり方に対して、あなたが今思った反論も、筆者は重々承知しているようです。
これをやり切ったとき、「最終目標」はそう遠くないことが実感できると語っています。
「Frame of Reference」の要点
p289〜p291にまとめられている要点を暗記してから練習すると、練習が非常に楽になります。
丸暗記は非人間的で苦痛ですが、「Frame of Reference」の暗唱は驚くほど効果があると語っています。
この勉強法に対するよくある批判
「品詞分解」なんて時代遅れの古い勉強法だ
勉強方法には、古いも新しいもない。その人の気性にあっているかどうかなんだ。
全ての人にみてもらいたいけど、自分に合わないと思ったら、他のやり方をやってもいい。
でも「ひょっとすると自分はこのやり方にむいているかもしれない」という事を確かめるためにも一度は見てほしいと言っています。
この本を5分間読んで、「この本で精密に勉強しよう」となるかどうかで判断すればいいと。
「品詞分解」は最後のピリオドまで見てから英文の構造を考える「返り読み」ではないか?
その通り。「返り読み」です。
ここで語っているのは、自動車教習所の例を上げています。
自動車教習所には、S字カーブや、クランク、踏切などの運転する時に遭遇しそうな事が集められています。教習所には、あらかじめどこに何があるのか知った上で、何度も繰り返し、それぞれの対処方法を練習します。
この練習をしたから、実際の外の道路に出て対処もできます。
そして、指導員に横に座ってもらって練習しているときに「そんなのインチキだ。実際に運転するときには次に何があるかなんてわからないんだし、横に助けてくれる人もいないぞ」と避難するか?ということなんです。
この勉強は、自動車教習所でいうところの教習コースなんです。
native speakerは英文を読むとき「品詞分解」などやっていない!
nativeは頭の働かし方という点で、英文を読むとき、「品詞と働き」という抽象的な概念で説明されるのと同じ動きをしていると、語っています。
つまり、「品詞と働き」をで英文を理解する事を通じて、頭の働かせ方をnativeと同じようにできると言っています。
もちろん最初は意識的にやっていく事になるので、たどたどしくなります。
しかし、ピアノのレッスンで左手と右手が同時に違うパートを弾くときのように、練習すればするほど、だんだんと無意識に行えるようになっていきます。
そこで初めて、私たちもnativeと同じ頭の働きで英文が読めるようになります。